6月に癌が発覚し、すぐに手術。
でも、癌細胞が取り切れていなくて、7月から1ヵ月半、放射線治療を受けた。
放射線の副作用で食道が焼けて食べ物の嚥下が大変になり、気管が焼けて声が出なくなってしまった。
嚥下痛は徐々に治まってきたのだが、半月経っても声はほとんど出ず、なんだかとても凹んでいた。
そうだ!
四国八十八ヶ所を回ってみよう!
スクーターで四国を回ることで凹んだ心が膨らむかもしれない。
いや、きっと元気になれる!!
そう思って出発した。
とはいうものの、信仰心のようなもので四国八十八ヶ所を巡礼しようと思ったわけではなく、はっきりいってスタンプラリーのような気分で走ろうと思った。
家を出るときに持って出たのは数珠だけ。
お寺で数珠を手にかけて拝めばいいや、くらいにしか考えていなかった。
でも、本屋で買った「ドライブお遍路」を読むと、お参りの仕方が書いてある。

ふ〜〜む・・・天邪鬼のオレとしては、作法どおりにしたくない。
よし!
本堂で般若心経を読むだけにして、納経帳にサインをもらうことにしよう。
そして、八十八ヶ所で合計1000回般若心経を読もうと決めて出発した。
松山でフェリーを降りて、仏具屋で納経帳と経本を買い、52番太山寺に行き本堂で般若心経を読んでみた。
八十八ヶ所で1000回般若心経を読むのなら、1ヶ所で12回・・・・
太山寺では8回でめげてしまった。
次の圓明寺では頑張ったが、9回までしか唱えることができなかった。
結局この9回が最高で、八十八ヶ所を終了してたぶん合計400回くらいは般若心経を唱えることができたと思う。
どこのお寺でだか忘れたが、本堂の隅っこで般若心経をしゃがれた声で唱え始めたら、30人くらいの団体の中のオバサマがオレの横に来て、なにやら唱え始めた。
と・・そこに4人のオバサマが集まり、5人がユニゾンでお経を唱え、だんだんボリュームを上げだしたのだ。
多勢に無勢、数の力とオバサマの厚かましさに負けてしまいスゴスゴと立ち去ったのだが、これってオバサマの策略じゃなくて先達の指示だったのかなあと思うとなんだか笑えてきた。
そんなことはないと思うけどね。
最初の頃は般若心経を唱えていてもほとんど声が出ず、呻くように唱えていたのだが、6日目あたりから声が出るようになってきた。
これこそがご利益!!
ありがたい。
3日目以降はアルコールは摂らなかったし、ジャンクフードは一切食べなかった。
3食はキッチリ摂っていたので痩せることはなかったが12日間はかなり健康的に過ごせたと思う。
オレにとって有意義な12日間の四国八十八ヶ所巡礼だった。
般若心経を前文載せました。
クリックすると大きくなるので唱えてみてください。
総走行距離:2139.8キロ
総費用:138531円
食事・食料品等 20720円
フェリー・バス 8880円
納経料 26400円
賽銭等 1663円
宿泊費 60495円
ガソリン代 11140円
その他 9233円
普通に1番から88番まで回ると1300キロくらいらしいのだが、おれの場合は2100キロ・・・
たしかにいろいろなところをウロウロしたけど、寄り道しすぎだな。
費用は妥当な金額だろう。
お寺を見て回るだけなら、賽銭と納経料は不要だし、納経帳に墨書御朱印をもらったから納経料の合計が26400円で済んだわけで、掛け軸なら44000円かかってた。
掛け軸はそれ自体がとても高いから、納経帳にして大正解だった!
↑ オレの巡礼道具一式 ↑
お寺に入ると、首から輪袈裟をかけ手には数珠を持ち、本堂で賽銭をあげて経本を見ながら般若心経を唱え、終えたら納経帳を持ってルンルン気分で墨書御朱印をもらいに行くんです。
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